alfort's Blog

Linuxエンジニアのメモ

Fedoraのバージョンをアップグレードする

Fedora 27を入れたマシンのアップグレードを行ったので、そのメモ。 すでにFedora 29がリリースされているので、そこまでアップデートしました。

Fedora のパッケージ管理とかの仕組み

※このあたりは調べきれていない推測を含みます。

Fedora の場合、バージョン番号をまたぐアップデートはdnf updateではアップデートされません。 dnfコマンドを実行した際に確認するリポジトリがバージョンによって異なるからのようです。 このため、ターミナル上で頻繁にdnf updateを実行して、最新の状態を保てているように見えても実はすでに次のバージョンへ開発が移行して最新のパッケージにアップデートできていなかった…ということがあります。

Fedora のバージョンアップ方法

一応GUIからバージョンアップをかける方法と、CUIからバージョンアップをかける方法の2種類があるようです。 しかし、GUIからバージョンアップする方法はGNOME限定の方法みたいです。 自分の環境ではLXDEを使っているので、CUIからのバージョンアップを試みました。

GUIからのバージョンアップ

GNOMEのデスクトップ環境を使っている人限定です。 ソフトウェアのアプリを開き、Updatesタブをクリックすると、バージョンアップが選択できるようです。

CUIからのバージョンアップ

元ネタというか、書いてあるとおりなのですが以下のWikiにかかれているとおりです。

https://fedoraproject.org/wiki/DNF_system_upgrade

要するに以下を実行すれば良いようです。

$ sudo dnf upgrade --refresh
$ sudo dnf install dnf-plugin-system-upgrade
$ sudo dnf system-upgrade download --refresh --releasever=29
$ sudo dnf system-upgrade reboot

バージョンアップ上での注意点

注意しなくてはいけない点が2点あります。

  • バージョン番号を飛ばしてのアップデートができない
  • sudo dnf system-upgrade reboot後の起動時に時間がかかる

バージョン番号を飛ばしてのアップデートができないということですが、 今回のように、27->29へのアップデートの場合、まず27->28へのアップデートが必要なようです。 28にアップデートができたあとで、29へのアップデートを行うことができます。 コマンドを打つ面倒さなんてものはないので良いのですが、倍の時間待つ必要が出たりします。

sudo dnf system-upgrade reboot後の起動時にとてつもなく時間がかかるという点。 これは27->28のアップデート、MacBook Pro 2010年モデルでメモリ、CPUともにショボいものとはいえ、 2時間はかかったと思います。 おまけに、起動時に止まるのでその間PCを操作することは一切できません。

とりあえずあとで自分が見返せる程度ののやっつけですが、アップデートを行う方法をまとめてみました。